九月の恋 |
九月の恋(自作の詩第3作目)
作詞 金井かず子
原曲 Chopin /Waltz イ短調
編曲 金井かず子
1.真っ赤に染まる曼殊沙華のように
九月の恋は切なく燃える
さわさわと風に揺れる萩のそよぎ
心騒ぐ秋の夕暮れ
「吾亦紅(われもこう)」の歌を口ずさみながら
”自分を生きる“と心に誓う(注1)
離れてはいても同じ月を見上げる
心通わす秋の夜空
2.真っ赤に染まる曼殊沙華のように
九月の恋は切なく燃える
今宵あなたの熱き血潮に触れて
心酔いしれる秋の夜長
歓びも憂いも胸の奥に秘めて
この恋は永遠(とわ)に美しくあれと(注2)
今宵あなたの熱き血潮に触れて
心酔いしれる秋の夜長
3.栗色に染まる霧雨に濡れて
寄り添い歩くひとつ傘の下
真っ赤に染まる曼殊沙華のように
九月の恋は切なく燃える
九月に入り、連日秋雨前線の停滞でしとしとと冷たい雨が降り続いていますね。
ついこの間まで暑いこの間まで暑い暑い!と騒いでいたのが嘘のような気がします。
コロナ感染の急激な拡大によって、医療体制の崩壊、自宅療養者の相次ぐ死亡、
さらには政策の行き詰まりから政権交代、解散総選挙へと目まぐるしい情勢の
変化の中でなかなか先の見えない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
いよいよ自作の詩、第3作目の発表です。
つい2,3日前のことです。お気に入りの森を散策していて、思いがけなくも
曼殊沙華の花が一輪ひっそりと咲いているのを見つけました。
もうその季節がやってきたの⁈ と感慨深い思いで、思わずシャッターを切り
した。 そして昨年の秋作詩したこの曲を急ぎアップすることにしたのです。
私の中でのこの花のイメージは 「華やかさと寂しさと」でしょうか。
このイメージをもとに作詞してみました。
曲はショパンの「ワルツイ短調」をお借りしました。
ちなみに曼殊沙華の花言葉を調べてみるとは次のとおりでした。
情熱、独立、再会、転生
思うはあなたひとり
1作目「ふゆがれた森の小道」では、こもれびの中で生まれた初々しい恋心を、
2作目「めぐりくる春」ではいのちあふれる春の森で、ときめく心と愛の深まり
を予兆する詩となっています。
そして今回「九月の恋」では初秋の景色を背景に、さらに深まりゆくふたりの
愛、燃える想いと、抑制のきいた秘めやかな大人の恋をイメージして詩を
作ってってみました。
「この恋は永久(とわ)に美しくあれ」 とは私の祈りでもあります。
恋は人生の熱狂、いのちの輝き、このテーマは当分続きそうです。
(注1) この部分の詩は杉本真人の『吾亦紅(われもこう)』という曲の
次の歌詩 に触発されたものです。
「 …………
親のことを気遣う暇に
後で恥じない自分を生きよ
あなたのあなたの形見の言葉
守れた試しはないけれど
あなたにあなたに威張ってみたい
来月で俺離婚するんだ
そうはじめて自分を生きる
あなたにあなたに見ていて欲しい
………………」
(注2) この部分の歌シリーズ詩は音声収録後に修正したものです。